一人一社会社を経営してみた家族の話

一部上場企業の社長である父親を筆頭に、家族5人全員がそれぞれの会社を経営するヘンテコな家族の日々

「体系化することが大事だよ」っていう姉

私の姉は日本語、英語、中国語、韓国語が話せるマルチリンガルでとにかく頭がいい。大学はたった3年間で日本とアメリカの2つの大学を卒業して、世界的なIT企業に入社。その後NGOでヨルダンで働いて、現在は子育てをしながら農業のNPOを自分で立ち上げて運営している。

 

なぜ姉がNPOを立ち上げることになったかというと、前回の記事でもお伝えしたようにモンスター母のせいも少しはある。

 

sentouminkazoku.hatenablog.com

 

体系化すると物事が上手くいく!?

私がビジネスなどの相談をすると姉はよく「体系化しなさい」と答える。急に体系化と言われてもなんのこっちゃだし、どういうシチュエーションでこの言葉を使うかによっても捉え方が違うが、要するに物事をしっかりと整理することが大事だということらしい。

 

私のお客さんで某一部上場企業の副社長の方も似たような言葉で「セグメント分けをすることが大事だ」と言っていたし、私の友人の外資のトップコンサルの方と話すとどんなくだらない話でも情報を整理して会話をしてくれる。やはり頭の良い人たちはこういう体系化やらセグメント分けやら難しい言葉を使いながら、とりあえず情報や知識、データをしっかりと整理して問題点を見つけることに長けていると感じる。

 

私の姉は農業系のNPOを運営しているのだが、年に複数回やるイベントは常に定員オーバーで参加者を制限しているぐらいだ。姉のイベントが上手くいく理由は、農業というものは作物の育ち方によってイベントの開催時期が読みづらいため、どうしても他の団体は直前に日程を決めて参加者の募集をかけることが多いらしい。しかし姉の団体は、参加者に◯月◯日にこのイベントを行います!ということを年間のパッケージとして提供できているために他の団体と差が出るとのこと。

 

体系化するというのはもちろん年間のイベントの日付を事前に決めるということだけではないが、誰をターゲットに、どんなイベントを、どういう風に募集をして、どういうスケジュールで展開していくのかぐらいはしっかりと参加者やボランティアスタッフに見えやすいように整理することが、物事を上手く行うコツのようだ。

一部上場企業の社長ってこんな生活をしているんだよ

私の父は数千人を抱える一部上場企業の社長である。

このクラスの人がどんなに贅沢で、どんなすごい生活をしているのか気になる人もいると思うので、とりあえず書いてみる。

 

事前に言っておくが、最近世の中を騒がせまくっている、日産のゴーンのようなスゴさはない。あのクラスは上場企業の中でもトップ中のトップなので。

 

とはいえ私の父も2,130社(2019年1月4日時点)しかない一部上場企業の社長の一人ではあるので、すごい人っちゃすごい人だとは思います。

 

※ってかこの記事そこそこアクセスあるので、情報更新しました。

 

 

仕事はこんな感じ

朝は6時にドライバーが家に迎えに来る。ドライバーは社長一人につき二人いて父のスケジュールに合わせてシフトを組んである。エグゼグティブの人達に向けて訓練されているドライバーさんなので、朝はどんなに寒くてもちゃんとしたスーツを来て、自宅の前で車の前に立って待っている。世の中にはドライバーさんを抱えている人はいくらでもいるが、なんとなくドライバーさんの佇まいを見ていると、中に乗っている人のレベル感が分かる。

 

車はレクサスのLS。私は車には詳しくないのでよく分からないが、色々とカスタムしてあるらしい。車好きの運転手さんがその車のスゴさについて、猛烈に私に語って来たので、多分すごい。実際に私も一度だけ乗せてもらったことがあるが、確かに乗り心地はハンパない。

 

日中はどんな仕事をしているのか知らないが、秘書は二人いるらしい。とりあえず世界中に謝りに行く仕事だと父は言っている。世界中で起きるトラブルの火消し役なんですかね?そりゃあわざわざ日本から社長が出ていけば、許してやるかってなるよね。謝るだけではないとは思うけど。守秘義務があるだろうから父は仕事のことは家族にも全くと言っていいほど話さない。情報によってはインサイダーとかにもなっちゃうもんね。

 

帰りは会食があれば遅いが、特に何もなければ20時ぐらいに帰ってくることもある。社長は孤独と言われるが、確かに父が社長になってから早く帰ってくる日が増えた。社長になる前は30年以上深夜12時前に帰ってきている日はほとんどなかった。会食相手はたまに教えてくれるけど、有名な人の名前がよく出てくる。どっかの国の大統領と対談した時とかはさすがに父も多少興奮してたかなー。会食じゃなくてパーティとかだと安部総理とかそのレベルの人たちと一緒にご飯食べたとかそういう話は聞く。

 

一ヶ月に1回ぐらいは海外出張がある。すべて機中泊で4日で数カ国を回り世界一周するスケジュールで動くこともある。社長になる前は年に200日以上出張している年もあった。多少治安の悪い国に行く時は防弾ガラスの装甲車をチャーターする。出張が減ったとはいえ、土日も接待ゴルフや冠婚葬祭、移動などで潰れることも多く、間違いなく週6日以上は働いている。

 

 

プライベートはこんな感じ

お金は間違いなく普通の人よりは持っている。父の出世(給与の増加)を見てきた私としては、年収1-2千万円ぐらいの頃はお金持ちという感じは一切受けなかった。やはり年収3千万円ぐらいを超えてこないと端から見てお金持ちだなという感じにはならないようだ。世間では年収1千万円を高所得者として見ているようだか、やはり税金も考えるとその所得では自由に使えるお金は少ないと思う。

 

私の父はお金は持っているだろうが、金使いは決して荒くはないし、私たち子供にもお金や高級な物をくれるようなアホなことは一切ない。むしろ普通の家庭より子供たちに何もしてくれない。自分で苦労して偉くなったからかもしれない。

 

では何にお金を使っているのかというと、思い当たるのは車と家と身につけるものぐらいだろうか。やはり社員の方達に出世するとこうなれるんだという憧れを抱いてもらわないといけない為、多少良い車やスーツや時計は身につけておかないといけないらしい。それ以外で大きなお金が動くのは節税目的での保険や不動産投資をするぐらいだろうか。

 

食事なども会食疲れをしている為、高級料理は好まない。近所のスーパーで買い物をして普通の家庭料理を食べている。

 

ちなみに一代で一部上場した企業の社長さんの家にも遊びに行ったことがあるが、そういう人は私の父なんかよりはるかに上である。広尾の一等地に住んでおり、玄関を入るとなんのスペースだよこれ?ダンスフロアか?っていうようなスペースがあり、ウォークインのワインセラーにはハンパじゃない数の高級なシャンパンやワインがあって、好きなもの飲みなって言われる。

家には魚屋さんが毎日その日の一番新鮮なものを届けてくれるらしく、一緒にご馳走になったが、やたら美味かったのを覚えている。

 

 

上場企業の社長になるメリットは何か

あくまでも息子の目線からだが父が社長で良かったと思える点は、季節ごとの贈り物が非常に多いことだ。人は偉くなると不思議なものでいろんな人から贈り物をもらえるようになる。なので家にはいつもお歳暮やら暑中見舞いやらなんやらで、まず自分では買わないであろう高級な果物や乾物が揃っている。そういう時期だけは一日中宅急便のお兄ちゃんの対応をしなければならないので大変ではあるが。宅急便のお兄さんもこいつん家なんの業者だよって思っているかもしれないが。

 

それ以外のメリットはそんなに無いような気がする。

父は何千人の社員の人生を背負っているという覚悟で仕事にも望んでいる為、その責任は重く、社会人生活の全てを非常にハードに過ごしてきているし、家族で国内外含め凄まじい数の転勤を繰り返し、息子の私は父と遊んだ記憶は数えるぐらいしかない。

 

その結果得られるメリットといえば、普通の人より裕福な生活(と言ってもお金持ちになっても多少良い家と良い車を買うぐらいしかほとんどの人はやることは無い)と多少の権威と経済界で有名な人たちと会食ができるぐらいだろう。

 

株主総会の時期などは凄まじく分厚い想定問答集を二週間ぐらいかけて丸暗記していた。そういう時期は自宅に脅迫文などがくることもあるし、なかなか普通ではない経験ができるという意味では良いかもしれないが。笑

 

ということで、一部上場企業の社長さんってみんなが思い描くほどいいものではないような気がするっていう話でした。

「自分で生きて行く力を身につけろ」って言う母

「自分で生きて行く力を身につけなさい」

私の母親の口癖だ。私の母親は恐ろしいぐらいに周りの人にもこの言葉を繰り返す妖怪のような人である。雰囲気的には小池百合子都知事に似ている気がする。

 

 

自分で稼ごうとする意識を持った家族を作りあげたのは間違いなく彼女によるところが大きい。口癖の通り、母自身も自分の旦那が一部上場企業の社長になってもその収入には一切依存はしない。自分の生活費は自分で稼ぐ主義らしい。未だに母がいくら稼いでいるのかは誰も知らないが、自分のビジネスを複数展開していることだけは分かっている。

 

 

姉だけではなく親戚も母の被害に

姉が海外勤務を終え、次の転職先に内定をもらった際も、私の母は姉に「あなたは会社員として結果を出せるのは当たり前なんだから、ゼロから自分で仕組みを作って自分で稼ぐことを学びなさい。結婚もして子どもも欲しいなら独立した方が時間は作れる」と言い、転職先の内定を辞退させ、NPOを作らせたことは今でも強烈なインパクトを放っている。

 

 

数年前には私の料理人をやっている叔父(母から見ると旦那の兄弟)に対して、あなたは東京で働いていてもオーナーになれるわけじゃないんだし、地方発展のために地元に帰って店をやりなさいと言い、東京から地元に帰らせて料理屋をオープンさせ、そこに人手が足りないからと母の妹も会社を辞めさせて手伝わせている。そしてその二人に対しても「ベースの給料以上に稼ぎたかったら店を繁盛させなさい」と言い放ち、二人は頑張らざるを得なくなってしまった。

 

 

まぁ結果として現在は、姉は育児をしながらNPOでのイベントなども常に予約でいっぱいで100名以上の参加者を集めているような状態らしく、叔父のお店も平日休日ともに予約でいっぱいで大繁盛しているようだ。

 

 

やりたいとか言ってないで行動する

母曰く、人生の時間は有限なので、失敗とか気にしないでやりたいことは全部やるべきらしい。母はまだ行きたい国も複数あるし、※婚活事業もやりたいし、ナンチャラもカンチャラもやりたいと会うたびに言っていて、次回会うと何か一個はやり終えている。

※ちなみに2016年にこの記事書きましたが、その1年後には婚活事業もスタートしております。笑

 

 

最近でこそ色んな働き方が増えて「会社に依存するな」なんてよく言われ出してきたが、サラリーマン云々ではなく、どんな人であっても間違いなく自分で生きて行く力は身につけた方が良いと思う。生きて行く力があればクビ切られて追い込まれようが、恋人と別れて悲しいことがあろうが、その環境の中で前を向いていけると思うので、是非あなたも起業しろとは言わないが、思い立ったら行動してみるというのが良いかもしれない。

「1日を24時間って考えてるからお前らはダメなんだよ」って言う兄

私の兄は体育大学出身の強烈に男臭い人で脳みそまで筋肉で出来てしまっている。大学入試も懸垂の試験で入学したような人で、大学生の時は「おい、腹筋台を買ってきたぞ」という意味不明な帰宅の挨拶から、なぜか私の部屋で買ってきたばかりの腹筋台を組み立て始め、「これ、腹筋割り放題だなー」って言いながら満面の笑顔で腹筋をしていたような人である。

 

そんな兄は大学卒業後にブライダルの会社に入社したが、たった半年で「こんな女の仕事やってられん」という入社前から分かっていたことを急に言い出して退職。その後23歳で探偵事務所を立ち上げ、見事に失敗。25歳の時に現在の会社を作った。

 

 

寝ないことの大事さ?

最近でこそ仕事は上手くいっているようだが、当初は苦労したようだ。起業したというものの、アルバイトで食いつないでいた時期もあるので、その頃はアルバイト3つを掛け持ちしていたらしい。

 

その頃に言い出したのが、「1日を24時間って考えてるからお前らはダメなんだよ」である。

 

兄曰く、1日を36時間で捉えると良いらしい。そうすると1日24時間以上働けるから、年間8760時間のうち◯!△◆?.......

よくわからんが、兄の理論でいくと結果として年間960万円バイトだけで稼げるらしい。そして残り40万円を稼げた時には「バイトで年収1,000万円という本」を書くと当時は宣言していた。笑

 

 

ずっと起き続けてたら年商2億5千万円!?

ビジネスが上手く回っている現在も兄はほぼ寝ない生活を続けている。現在は新しく農業ビジネスも始めており、朝は2時に起きて農業をやり、午前9時からいつも通り普通の仕事をしている。

 

従業員は野菜を配送するドライバーの方たちと事務員さんの数人しか雇用していないような会社だが、今期の年商は2億5千万円を目指しているようでビジネスは順調そうだ。

 

兄は頭は悪いが、この圧倒的な行動量で行動の質をも凌駕してきているので、その点に関しては見習う点が多い。何かで成功する基本は「行動量」「行動の質」だと思うので、是非あなたも兄のようにとは言いませんが、行動量を増やすように心がけると良いかもしれません。

自己紹介とブログの目指すところ

初めまして、おぼっちゃま君です。

今日からブログを書くことにしました。

 

 

自己紹介

26歳で結婚&海外転職

27歳で起業

あれから数年。子供は二人。

 

 

今は仕事と奥さんと遊ぶことと子育てに奮闘中のお坊っちゃまヒゲゴリラ。

朝は、娘と散歩するのが日課

 

 

ブログの目的

かなりエッジの効いた家族の元に生まれた私。そんな不思議な家族に、私の美人でイケてる奥さんが加入したことで、私のプライベートの充実度もビジネスも飛躍的に成長しています。そんな奥さんにすごく感謝しているので、日々の感謝を記憶しておくためにブログを書くことにしました。

 

でもそれだけではメッセージ性がないので私の父親(一部上場企業の社長)とその他の家族の話を混ぜながら、家族の絆と楽しく生きるための何かを与えるぐらいイケてるブログが書きたいと思っています。

 

ただ、文才がないので、普通に書きます。

 

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