一人一社会社を経営してみた家族の話

一部上場企業の社長である父親を筆頭に、家族5人全員がそれぞれの会社を経営するヘンテコな家族の日々

「自分で生きて行く力を身につけろ」って言う母

「自分で生きて行く力を身につけなさい」

私の母親の口癖だ。私の母親は恐ろしいぐらいに周りの人にもこの言葉を繰り返す妖怪のような人である。雰囲気的には小池百合子都知事に似ている気がする。

 

 

自分で稼ごうとする意識を持った家族を作りあげたのは間違いなく彼女によるところが大きい。口癖の通り、母自身も自分の旦那が一部上場企業の社長になってもその収入には一切依存はしない。自分の生活費は自分で稼ぐ主義らしい。未だに母がいくら稼いでいるのかは誰も知らないが、自分のビジネスを複数展開していることだけは分かっている。

 

 

姉だけではなく親戚も母の被害に

姉が海外勤務を終え、次の転職先に内定をもらった際も、私の母は姉に「あなたは会社員として結果を出せるのは当たり前なんだから、ゼロから自分で仕組みを作って自分で稼ぐことを学びなさい。結婚もして子どもも欲しいなら独立した方が時間は作れる」と言い、転職先の内定を辞退させ、NPOを作らせたことは今でも強烈なインパクトを放っている。

 

 

数年前には私の料理人をやっている叔父(母から見ると旦那の兄弟)に対して、あなたは東京で働いていてもオーナーになれるわけじゃないんだし、地方発展のために地元に帰って店をやりなさいと言い、東京から地元に帰らせて料理屋をオープンさせ、そこに人手が足りないからと母の妹も会社を辞めさせて手伝わせている。そしてその二人に対しても「ベースの給料以上に稼ぎたかったら店を繁盛させなさい」と言い放ち、二人は頑張らざるを得なくなってしまった。

 

 

まぁ結果として現在は、姉は育児をしながらNPOでのイベントなども常に予約でいっぱいで100名以上の参加者を集めているような状態らしく、叔父のお店も平日休日ともに予約でいっぱいで大繁盛しているようだ。

 

 

やりたいとか言ってないで行動する

母曰く、人生の時間は有限なので、失敗とか気にしないでやりたいことは全部やるべきらしい。母はまだ行きたい国も複数あるし、※婚活事業もやりたいし、ナンチャラもカンチャラもやりたいと会うたびに言っていて、次回会うと何か一個はやり終えている。

※ちなみに2016年にこの記事書きましたが、その1年後には婚活事業もスタートしております。笑

 

 

最近でこそ色んな働き方が増えて「会社に依存するな」なんてよく言われ出してきたが、サラリーマン云々ではなく、どんな人であっても間違いなく自分で生きて行く力は身につけた方が良いと思う。生きて行く力があればクビ切られて追い込まれようが、恋人と別れて悲しいことがあろうが、その環境の中で前を向いていけると思うので、是非あなたも起業しろとは言わないが、思い立ったら行動してみるというのが良いかもしれない。